Transition
Transition(遷移) とは、ある状態を別の状態へ移す候補または実行です。
実装、レビュー、承認、調査、候補比較、記憶昇格、撤回、ロールバック、停止、再開、目的の再定義はすべて遷移です。
正規状態を変える遷移は、後続アクターの依拠を変えます。だから、よい遷移とは単に状態を変えることではありません。候補を比べ、保存すべき構造を残し、後続が依拠してよい状態へ移すことです。
Task との違い
Section titled “Task との違い”Task(作業)は「何をするか」を表します。
遷移は「どの状態がどう変わるか」「その結果に誰が依拠するか」を表します。
AI やツールが関わる実践では、作業名だけでは責任境界が粗すぎます。この Issue を実装して という作業名には、仕様解釈、設計判断、変更範囲の拡大、証跡生成、完了判断が混ざります。
PCE 3.0 では、作業をそのまま渡すのではなく、遷移として再記述します。
- exploratory transition: 調査や候補生成
- comparative transition: 候補比較や採用判断
- execution transition: 実装や操作
- evaluation transition: 評価、レビュー、検査
- projection transition: 記録、正規化、記憶昇格
- recovery transition: ロールバック、停止、再開、事故後処理
exploratory transition と comparative transition は、正規状態を変えないかぎり軽い統治で回せます。生成と比較は無料であるべきで、統治が重くなるのは昇格の瞬間、つまり projection transition と、正規状態に触れる execution transition です。
- 遷移は現在状態と望ましい状態を持つ。
- 候補が複数ある場合は、比較基準と採用理由を持つ。
- 正規状態を変える遷移は契約を持つ。
- 正規状態を変える遷移は進行根拠を持つ。
- 遷移の結果は投影可能でなければならない。